「うわ、これ貰っていいの!?」


「貸すだけだ。1週間後に返せって言ったろ」


「恭介、こんなに優しいのに彼女居ないんだよな」


「ほっとけ!」


 ――結局この日、ベッドに入ったのは空が薄ら白くなった午前4時過ぎだった。