「お前が柄にもなく『助けて』なんて言うから、慌てて来たんだぞ」
「あはは。ワリぃな。今、携帯しか持ってないんだ」
メイクは落としているものの、服はライブの時のままだ。
ライブの後にも何か……あったから、俺が呼ばれたんだろうな。
俺って……ヒメの何なんだろう。
外したネクタイを巻き付けた手で、ヒメはベンチを叩く。
隣に座れ、ってことらしい。
促されるまま座ったベンチは、ヒンヤリしていた。
「俺の歌、良かっただろ?」
どうだった、って聞くんじゃなくて、良かったのを前提に聞いてくる辺りがヒメらしい。
俺は思わず笑って、「びっくりしたよ」と返した。
「あはは。ワリぃな。今、携帯しか持ってないんだ」
メイクは落としているものの、服はライブの時のままだ。
ライブの後にも何か……あったから、俺が呼ばれたんだろうな。
俺って……ヒメの何なんだろう。
外したネクタイを巻き付けた手で、ヒメはベンチを叩く。
隣に座れ、ってことらしい。
促されるまま座ったベンチは、ヒンヤリしていた。
「俺の歌、良かっただろ?」
どうだった、って聞くんじゃなくて、良かったのを前提に聞いてくる辺りがヒメらしい。
俺は思わず笑って、「びっくりしたよ」と返した。


