CRAZEから歩いて20分程の所に、城址公園という場所がある。
駅から大分離れたそこは、城址公園という名の通り、安土桃山時代に建てられた城の城址が、広場のはずれに有る。
もう21時になるというのにも関わらず、通りに面している広場には若い連中が集まっている。
その広場を通り過ぎて、人気の無い城址の方へと俺は向かった。
城址の脇には文化センターが併設されていて、等間隔に建てられた街灯が寂しく光っている。
その街灯の脇にあるベンチに、人影を見つけた。
「ヒメ?」
俺の呼び掛けに、闇空を仰いでいた人影が動く。
「早かったな」
そう言ってヒメは笑ったけど、何だか無理して笑ってないか?
でも、思っていたより元気そうだ。
ヒメの顔を見たら、一気に肩の力が抜けていく気がした。
駅から大分離れたそこは、城址公園という名の通り、安土桃山時代に建てられた城の城址が、広場のはずれに有る。
もう21時になるというのにも関わらず、通りに面している広場には若い連中が集まっている。
その広場を通り過ぎて、人気の無い城址の方へと俺は向かった。
城址の脇には文化センターが併設されていて、等間隔に建てられた街灯が寂しく光っている。
その街灯の脇にあるベンチに、人影を見つけた。
「ヒメ?」
俺の呼び掛けに、闇空を仰いでいた人影が動く。
「早かったな」
そう言ってヒメは笑ったけど、何だか無理して笑ってないか?
でも、思っていたより元気そうだ。
ヒメの顔を見たら、一気に肩の力が抜けていく気がした。


