出ようかどうしようか迷ってしばらく携帯を見つめているんだが……一向にコールが止まない。
もう、10回以上は鳴ってる。
バイト先の先輩か誰かだろうと思って仕方なく通話ボタンを押すと、俺が喋るより先に、向こうから声が聞こえてきた。
『恭介!? よかった、やっと出てくれた……っ!』
「え……、ヒメ!?」
どうして俺の携帯番号を……いや、そんなことより、ヒメが俺に連絡してくるなんて、何かあったのか?
『――恭介、助けて!』
その言葉を聞いた瞬間、俺の中の何かが弾けた気がした。
ヒメに言われるがまま、俺は家を飛び出した。
もう、10回以上は鳴ってる。
バイト先の先輩か誰かだろうと思って仕方なく通話ボタンを押すと、俺が喋るより先に、向こうから声が聞こえてきた。
『恭介!? よかった、やっと出てくれた……っ!』
「え……、ヒメ!?」
どうして俺の携帯番号を……いや、そんなことより、ヒメが俺に連絡してくるなんて、何かあったのか?
『――恭介、助けて!』
その言葉を聞いた瞬間、俺の中の何かが弾けた気がした。
ヒメに言われるがまま、俺は家を飛び出した。


