昔何があったんか
知ってるって。
言った瞬間、
祥子の顔は青ざめて
耳をふさぎこんで
全身震えだした。
やっぱり、
祥子の中には
“消えへん傷”がある…。
多分俺に知ってほしく
なかったんやと思う。
わからんけど、
まだ祥子の傷の欠片しか
わからんねんけど、
俺は知りたい。
知っても祥子を嫌わんで。
この気持ちは変わらんで?
祥子の耳元で
「俺がおるから!!」
って言うた。
祥子は汚いばっかゆうて
泣きじゃくってた。
不安もある。
辛くもなるかもしらん。
でも
祥子と幸せを探したい。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…