†嬢王さまとヤンキーさま†

「ちょっと、ちょっとお二人さん。ここ廊下だから、せめて教室入ろうよ。」
澪利が口を挟んだ。

確かに翼君と美野里ちゃんは大注目を浴びていた。

「そっそうだよ!翼君もみのちゃんも同じくらい有名なんだからさ!」

あーあ、真穂ちゃん余計な事言っちゃった。

「私(俺)の方が有名よ(だ)!」

見事にハモった。

「ひっ!」

みのちゃんも翼君も顔が怖いよー!


真穂ちゃん怯えてます!可哀想です!

2人ともすっごく強情なので一歩も引こうとしない。


「あっ!俺いいこと思いついた!」

澪利がとってつけたかのように言った。

「はっ?何だよいきなり…」

何考えてんだよコイツ…

「この学校には毎年恒例の美少女&美少年コンテストがあるんだよ!それで優勝した方が一番有名!これなら文句ないだろ?」

確かに文句ないわ!私が勝つ事が目に見えてるんですもの!

まーいい考えかもな。俺が勝つってわかりきってるし!


でもそれじゃあ…


『スパイスが足りない!』