運命の黒い糸

行き着いた場所は、広い公園。


アタシ達は、手を繋いだまま無言で散歩した。


どちらかが、一言を発さない限りは、始まりも終わりもない。
それを分かっているハズなのに、どちらも一言も発しない。


ベンチを見つけて
『ミリ。あそこに座ろうか』
と、言う。

『そうだね…』


アタシ達は、ベンチに座った。