「おーーーい、莉央!」 広いプールに反響する、俺の大声。 自分の声を耳で通して聞いて、初めて気付いた。 しまった! 俺…、『莉央』って呼んじゃった……。 しかし 一度声に出してしまった以上、俺は訂正するつもりもなかった。 このままずっと、『莉央』って呼び続ければいい。 強引だけど、それが教師の特権(?)だし♪