俺は小さく見える莉央に向かって叫んでみたが、聞いてくれている気配すらない。 「…ったく。25mって言ってんのに、泳ぎ過ぎだろ。」 しかも、莉央はなぜか俺の目算で30m過ぎの地点にいた。 表面上ではイラっとしつつも、そこまで頑張っている莉央をますます愛しく思った。 だから…なのだろうか。 つい、出てしまった。