一色…、変わったな。 身体つきだけじゃない。 今のコイツには、トップスイマーとしての自覚がある。 だからきっと、大丈夫だ。 「ああ、一色の好きなようにやってみろ。」 俺は数段成長した一色を見て、微笑ましく思った。 プールは、まだ残って練習している2年生達が作った水しぶきで、眩しい輝きを放っていた。