「最近お前、俺の言うことちゃんと聞いて、水泳部員として頑張ってる。だけど、それって…、、、俺のためなんじゃないのか?」 都築の目が、大きく見開いた。 「お前、『自分が泳げるようになりたいから』頑張ってるわけじゃないだろ。俺に言われたから頑張ってるだけだろ?それじゃあ、お前のためにならない。」 都築の瞳が揺れる。 …図星、なのか? 「今なら、都築の話を聞くから。本当は辞めたいんだろ?」 都築…、もう無理しなくてもいいんだぞ? ところが、都築から出た答えは、意外なものだった。