「部活をなんだと思ってるんでしょうね?サークルか何かと勘違いしてるんですかねぇ?」 井上先生の声が、俺の意識から遠くなって聞こえてくる。 そして 俺の頭に浮かんだ都築が、頭の中で勝手に動き出した。 都築は、俺が怒ったり注意したりしたら、多少はふくれた顔を見せるけど、だいたいは言い返すこともなくちゃんと実行に移してくれる。 そして、成果が現われて俺が少し褒めると、はにかんだ笑顔を見せる。 その笑顔は嫌いじゃない。