井上先生はスタミナ弁当をほぼ綺麗に完食していたが、俺は井上先生の言葉が気になって、箸を持つ手を完全に止めてしまっていた。




「『もっと自由にやれると思ってた』って、言われたんですよ。」



「???」




…なんだ、それ?




疑問の顔を浮かべた俺に、井上先生は話を続けた。




「『先生の言うこと聞いてばっかりで、まるで先生のために部活してるみたいだ』…って。驚きでしょ?こっちは初心者だからっていうことで教えてるのに。」



「へぇ…」




そんなこと考える生徒もいるのか…