「先生から、どうぞ。」




都築は小さい声で、俺に譲ってくれた。




「お、おう…」




とりあえず俺は、さっき感じた通りのことを都築に言った。






「水怖がってた割には、よく勇気出たよな。」




俺に予想外のことを言われたらしく、都築は驚いた顔をした。




俺は話を続ける。




「すごいじゃないか。自分の中で進歩だと思わないか?」




都築は更に驚いたようで、口を半開きしてポカンとしている。




「俺が責任を持って、都築を絶対泳げるようにしてやる!ついでに数学もみっちり教えてやる!…だから、、、」