不安げな都築の顔。 きっと、1年の中で一番泳げなかったから、落ち込んでいるはずだ。 「あのさ…」 「あの…」 俺と都築は、ほぼ同時に口を開いた。 え? 都築も俺に用事だったのか…? でもその『用事』って…、 退部の話か!? もしそうだとしたら…。 俺の心に不安の波が押し寄せる。