「都築。」 一通り1年全員の泳力をチェックしたところで、今日の部活を終了させた。 安堵の様子でバラバラと更衣室に戻っていく生徒達。 その中で俺は、都築を呼び止めた。 さっき俺の中に芽生えた感動を伝えたかったからだ。 「はい…」 都築は、小さい声で返事をして、振り返って立ち止まった。 俺はゆっくりと都築に近づいた。