何とか1年全員をプールサイドまで連れて来れた。 …が、 部長の一色が出てきて挨拶をした途端、江藤の視線は完全に一色の方に変わった。 これはちょっと鈍感な俺でもすぐに分かるぐらい分かりやすかった。 …やっぱ、高校生ってそんなもんだよな…。 安心したやら 寂しいやら…。 複雑な気持ちで、もう俺の方を見ない江藤の背中を目で追った。