俺の一言に、莉央は少しトーンダウン。 俺は莉央の顔を見て言った。 「当たり前だろ?莉央は俺の彼女、なんだから。」 それを聞いた莉央は、みるみるうちに喜びの笑みを開花させていく。 「ハイ…、、、じゃなくて、うん。」 でも、『彼女』という響きにやたら照れてしまったみたいで、莉央は顔を真っ赤にして言葉少なげに、でもしっかりと俺の手を握っていた。 だが、この後俺のことを下の名前で呼ぶのに、かなりの時間がかかった。 ま、今まで『渡先生』で慣れてんだから、仕方ないけどな。