「せーーんせぃ♪」





莉央のさらさらの髪の毛に触れて、ちょっと感慨深げに浸っていたら、いきなり江藤の笑顔が俺の視界に入ってきた。





「…うゎ!!何だよ、江藤!?」




江藤は俺にコソッと耳打ちをした。




「莉央のこと泣かせたら、この愛ちゃんがタダじゃおかないから♪」





…え???





なんで江藤が莉央と俺のこと知ってんだ?




びっくりして、思わず莉央のいる方向に振り返った。




すると、申し訳なさそうに顔の前で両手の手のひらを合わせる莉央。






な…、

もしかしてコイツ!?