「はい。ずっと先生のこと、好きでした。」 莉央はゆっくりうつむいて、俺の答えを待っているようだった。 今、俺は桃北の教師ではない。 だから、俺と莉央は『先生』と『生徒』という関係ではない。 障害なんてない。 そう、俺が自ら望んだこと。 きっと… 運命だから、またこうして出会えたんだ。 神様が、許してくれたんだな。