「そうだな…」 俺は男子達の泳ぐ様子を見ながら、考えていた。 …あの曖昧な約束を、莉央は本気に受け取って叶えようとしている。 本当のことを言うと、気が進まない。 だけど こんな近くで莉央の笑顔を見たら… 昨日の俺の決意が吹っ飛ぶじゃねぇか! ここで莉央が出てくるのは、反則だろ、斉藤! 「…分かった、引き受けるよ。」 俺は莉央の笑顔にそっと、微笑み返した。