だってな…


もう、斉藤の元で新しい水泳部が始動してる。





それを今更俺が行ったところで、どうこうできないってのと、



既に莉央は事実上引退してるからな。



勉強に集中してもらわないと。












「絶対ですよ!じゃあ私、こっちなんで。」




そんな俺の心に気付くことなく、莉央は右折して、細い道へと消えて行った。