「俺は…な、」 みんなの近況を一通り聞き終わって、俺もそろそろ自分のことを話そうと思った。 「この大学で、水泳部のコーチをしてる。」 莉央は少し驚いた顔をしたが、何故大学に俺がいたのか…の疑問が解けたからか、納得して頷いた。 「俺、退職する時は言えなかったけど、水泳の世界に戻りたくなってな。」 莉央は驚きながらも、嬉しそうに俺の話を聞いてくれた。