莉央なら大丈夫だ。 教師の夢を語った莉央は、水泳部に入部した頃の弱い莉央じゃない。 莉央なら絶対… 立派な教師になれる! 「でもうちの大学より、国立大学の教育学部があるだろ?俺、1年の終わりまでしか知らないけど、その頃と成績が変わっていなければ、莉央でも充分狙えるレベルだと思うぞ。」 俺は無意識に進路指導していた。 …教師時代の職業病…ってヤツか? 「はい。色々調べて考えてみます。」 莉央はにっこり微笑んだ。