「渡先生は、私の憧れの先生です。だから、渡先生が先生辞めても、伝えていきたいと思ったんです。」 莉央は、俺の目をしっかりと見ながら言った。 「渡先生が教えてくれたこと…、伝えたいんです。」 「莉央…。」 俺、教師やってて良かった。 しっかりと伝わってる… 俺の想い。 それだけで、充分だ。