俺は、途中まで莉央を送ることにした。




莉央の隣を、チャリンコを押しながら歩く。






「でも、山田くんが勝ち進んでいるんですよ。インターハイ決定らしいですから。」





莉央はまるで自分のことのように、水泳部の面々の近況を語り始めた。






江藤も水泳は予選落ちだったが、一色と同じ大学を受けるため、今から受験勉強を始めているらしい。





川崎は女子の中では頑張ったらしいが、ギリギリで予選落ち。




でも医学部受験を決意して、江藤と同じく既に勉強に励んでいる。