「渡コーチ!今晩の飲み会、絶対来て下さいよー!」 そいつは疲れを全く見せることなく、笑顔で飲み会に誘ってきた。 …若いって、すげぇ。 まぁでも、10年前の俺もそうだったけどな〜。 「おぅ!お前が50mをあと50本泳いだらな♪」 「マジっすか!?ありえねぇ!!コーチ、厳しー!」 すでにかなりハードな練習をこなしていた葛城は、文句を言いながらも、どこか嬉しそうだった。