7月。 夏の日差しがとても眩しい毎日。 …俺は今、母校の大学で、水泳部の専属コーチをしている。 莉央を好きになって、様々な思いを感じた。 本当は、ずっと水泳に関わりを持っていたかった。 そんな情熱を思い出させてくれた、莉央。 ただ高校生に数学を教え続ける、しがない一人の教師。 そんな人生を歩んでいくと思っていた俺は、莉央と出会っていつしか、 『もう一度、水泳の世界へ』 …と思うようになり、プールに戻りたくて、教師を辞めた。