強風に煽られて、みるみるうちに大量に刷った水泳部の入部案内が飛ばされていく。 俺はしばらくその光景をボーっと眺めていた。 が。 紙に書かれた『水泳部』という文字を何気なく見て、ハッと我に返った。 「うわぁぁぁ〜!」 …有り得ない俺の奇妙な声と共に。