「はい。…先生は?」 「ああ。この通り、元気だぞ。莉央も2年生か。頑張れよ。」 自分で言って、莉央と出会って1年過ぎたことに気付いた。 よく考えたら、色んな事がありすぎて、駆け抜けた感じだったな。 「先生、ちょっといいですか?」 「ん?」 真剣な莉央の瞳。 もう、何の迷いもない―― しっかりとした眼差しが、俺の瞳をとらえた。