「渡先生…」






俺は、声のする方向に振り返った。




莉央が、ゆっくりと俺に近付いていた。





「おう、莉央。元気だったか?」





久々に会った莉央。




何も変わっていないように見えるが…


俺にだけ見えるオーラが、少し大人になっている気がした。