「…やっぱり、人生一回きりですからね。」







せっかく莉央に出会って見つけた夢。



莉央を好きになったからこそ、進もうと思った道。




だから…俺は後悔しない。












俺は、前に並ぶ同じく桃北を去っていく先生たちに続いてステージに上がり、そこに置かれたパイプ椅子に腰かけた。





進行に従って、先頭に並んでいた先生から順に全校生徒に離任の挨拶をしていく。






この順番で行くと…、俺は最後から2番目だな。