「…はい。調子いいです。」 瀬戸と同じスポーツドリンクを一口飲んで、山田はボソッと言った。 「そうか。自由に泳ぐと楽しいだろ?」 山田はコクリと首だけ動かした。 …が、この俺の言葉に反応したのは、瀬戸の方だった。 「山田、完全に気持ち入っとるなあ。…でも、先生はどうなんです?」 「…どう、…って?」 「渡先生もかつては県で有名なスイマーやったやないですか?プール戻りたいとか…ないんですか?」 「…え?」