運動会の出来事をきっかけに、俺はますます莉央のことを真剣に考えていた。 俺だって、自分の気持ちに堂々としていたい。 莉央を守りたい。 だけど… 自分の気持ちに正直になることによって、莉央が幸せになれなかったら…? 俺は、自分の置かれている『教師』という立場を心底恨んだ。 こんな形で莉央と出会ってしまったことさえも…後悔した。