やっと競技が終わって、派手に彩られた退場門をくぐった。 軽快な音楽がまだ鳴り響く中、俺は莉央に言った。 「莉央、競技頑張れよ!じゃあな♪」 莉央は今まで俺を避けていたのがウソだったかのように、いつも通りの明るい表情に戻っていた。 とりあえず莉央の態度が戻ったことで、俺は一安心だった。 思いがけず、手までつないじゃったしな♪