それからの俺は、莉央の手を握ったまま、真剣そのものでゴールを目指した。 その甲斐あってか、1着でゴール。 「渡先生、1番でーす。じゃあ、借り物の紙を見せて下さい。」 審判の生徒が笑顔で俺にそう言いながら近付いてきた。 え…? これ、最後に見せるのかよ? 知らなかった…、、、なんか、恥ずかしい。