好きだからこそ… 大切に思うからこそ…、 俺は堂々と、莉央を連れて行く。 …そういう意味、なんだよな? そう思ったら、莉央のところに一直線で向かっていた。 驚きを隠せずに一番前の席で慌てる莉央に… 「莉央っ!こっち来い!!」 俺はそう叫んで、ほぼ強引に莉央をグラウンドの中に連れ出した。