恋しぶきプラス〜先生が描いた夢〜





「ですが…、プールが無いからこそ、プールに親しみを持ってほしいです。それに泳げない人には、泳げる喜びを知ってもらいたいんです。」




一色の瞳は、大きな夢を語る小学生のように、キラキラ輝いていた。




「自分一人で練習しても限界があります。でも…仲間と助け合いながら泳げたら、もっと伸びる気がするんです!」




一色の思いは、本物だった。




確かに、一人きりの練習は寂しくてキツイよな…。




俺ももしかしたら、ライバルがいたからこそ、高校の引退まで頑張れたのかもしれないし…。