俺はテーブルに置いてあった、自分で買ったお土産のクッキーをかじりながら、考えていた。 莉央を騙す形にはなってしまうけど… 嘘をついて莉央にカマかけたら、莉央はどうする…? もしかしたら、莉央の態度で、莉央の本当の気持ちが分かるかもしれない…。 「ああ。それだけだな。」 途端に分かりやすく安心した莉央。 どうやら山田に告白されたことは、俺に知られてはいけないことらしい。