すぐに橋本に駆け寄る森田。 ところが、森田が話しかけても、立たせようとしても、橋本は1ミリも動く気配がない。 ただ、ぐったりうつむいたまま座り込んでいる。 俺はその様子を見て、すぐに二人に近付いた。 「おい!高山病じゃないのか?」 すると、森田がハッと何かに気付いた表情をした。