気付くと、桃北水泳部の他のメンバーとは離れ離れ。 俺と莉央の二人きり。 莉央はこの状況、どう思っているか知らないけど、俺はかなり嬉しかったりする。 ここには俺達の関係を知っている奴はいない。 このまま、のまれたい―――。 頂上直前で、また険しい岩場が待ち受けていた。 俺は先回りして、莉央を助けながら登る。 そうしているうちに… 頂上が、見えた。