まだ、こんなにしっかりした声が出せたのか…と、驚いた。





「お願いします!頂上まで登らせて下さい!!」





莉央は必死に、俺と森田に懇願した。




止めようとした森田を制止して、俺は真っ先に莉央に言った。




「じゃ、登ろうか、莉央。」