莉央は辛そうだ。 だけど、希望が捨てきれない様子だった。 俺は、ただただ莉央の様子を見守った。 これは、莉央が答えを出さないといけない問題だ。 俺がどうこう言ったところで、俺は莉央じゃない。 莉央にしか分からない身体の変化だってあるはずだから…。 「私は…」 莉央は、声を絞り出した。 「登らせて下さい。」