さっきまでとは明らかに莉央に対する態度が違う。 江藤は心配そうな顔で、優しく莉央に語りかけて、莉央を人目に付かない場所に連れて行った。 しばらくして。 江藤に連れられて、莉央が俺の元に帰ってきた。 「莉央。少しずつ歩こうか。」 俺はできるだけ優しく、莉央に語りかけた。 「私と川崎さん、後から行くから。頑張って!」 莉央と江藤はすっかり仲直りしたみたいで、二人は穏やかに微笑み合っていた。