「先生…。気持ち悪いんですけど…。」 8合目間近。 莉央が苦しそうに俺にSOSを送ってきた。 「えっ!?大丈夫か?吐きそうか?」 俺は慌てて8合目の山小屋の前に莉央を座らせて、森田達の到着を待った。 「もしかしたら、高山病かもしれないですよ?」 何となく… 俺が思っていた不安が的中した。