それから両親に連れられて、俺はスイミングスクールに通うようになった。 泳ぎに楽しみを見出した俺は、みるみるうちに水泳のタイムを伸ばしていった。 特に、平泳ぎのタイムの伸びが顕著で、俺はいつの間にか平泳ぎ専門の選手になっていた。 中学も自然に水泳部に入った。 中2の時に出た市の地区大会で、いきなり1位をたたき出して、気付けば学校内でも目立つようになった。 そして中3の県大会で3位。 俺は誘われるままに、水泳で有名な高校に入学した。