夏休みに入ったある日。




予定通り、俺達は富士山にやってきた。





メンバーは、1年の4人と2年の橋本、森田(もりた)、そして俺。





登る順番を決めている時、俺の予定では

リーダーに任命した森田と山田、

そして間に1年の女子3人、

最後に橋本と俺にしようと思っていた。





ところが、行きのバスの中で江藤がこれに文句をつけた。




「私が渡先生と登る!!」




…の、一点張り。





説得しても聞く耳持たずで、結局登る順番を変えることとなった。