俺は急いで莉央の前に滑り込んだ。




そして、コケそうになった莉央の身体を抱える。





良かった…

間に合ったみたいだ…





階段でコケた莉央を背負った時の、あの優しい温かさ。




あのままの体温が、俺の身体にまた染みわたる。





ずっと…

優しく包みたい…

莉央、お前を…。





だけど。