もう一度ため息をついて、ふと、部室の鍵を閉めてないことに気付いた。 日も陰ってきたし…、そろそろみんな帰ったはずだろう。 俺は部室に戻って、古めかしいドアのノブを回した。 「あれ?莉央?まだいたのか?」 すっかり暗くなった部室に、椅子に座った莉央の姿がうっすら浮かび上がる。