「あ、渡先生!助けて下さい!」 ある日の午前中の休み時間。 授業が終わった俺は、いつものようにすれ違う生徒に挨拶しながら廊下を歩いていた。 その時、いきなり川崎が駆け寄ってきた。 「おう、川崎。どうした?」 俺は呑気な声で川崎に声をかけた。 「先生…!大変なんです…!!」 川崎は廊下を一気にダッシュしたようで、息を切らしていた。 「…何かあったのか?」 いつも冷静沈着の川崎がかなり慌てている。 これはヤバイ予感…。